TEL

0748-20-2217

受付時間

月〜土 8:30~12:30 / 月火水土 15:00~19:30

当院では、スポーツ選手のケガの治療と再発の予防指導も行っています。
スポーツ選手のケガといっても種目や年齢、性別によって様々です。

当院に来院されるスポーツ競技一覧

  • 野球
  • サッカー
  • ラグビー
  • バトミントン
  • テニス
  • 卓球
  • 陸上(短距離長距離)
  • 柔道
  • 剣道
  • ボクシング
  • レスリング
  • スケボー
  • スノーボード
  • ダンス
  • バレエ
  • 体操
  • 水泳

競技の特性や年齢等を充分に考慮し、患者様一人一人としっかりコミュニケーションを取り、ケガや障害の原因を根本から調べ、症状に合った治療と再発予防の指導を行います。

筋肉にアプローチする手技やストレッチ、運動療法、オリンピック選手やプロスポーツ選手らが使用する治療器や、各種テーピング、ソマニクスを使用し治療いたします。希望される方には鍼灸治療も施行いたします。

<スポーツ外傷とスポーツ障害>

スポーツ外傷スポーツ障害
一度の外力で生じる繰り返す負荷で生じる
足関節靱帯損傷
・アキレス腱断裂
肉離れ
・前十字靱帯損傷
・膝内惻々副靱帯損傷
・骨折脱臼
・半月板損傷
・腰椎分離症
・投球動作による肩や肘の痛み
・オスグッドシュラッター病
・疲労骨折
シーバー病
・ジャンパー膝
・半月板損傷

スポーツ外傷・障害からの復帰に重要なこと

  1. 運動量の調整(的確な評価に基づく適切な安静期間・競技動作の休止)
  2. アスレティックリハビリテーションによる身体の使い方や競技動作の改善
  3. 段階的競技復帰(競技復帰に際して運動量や練習量の強度を徐々に上げること)

スポーツ外傷からの復帰

偶発的に生じたスポーツ外傷では、安静期間が終了した段階で治ったと判断し、直ぐに競技復帰できると捉えられがちであります。
しかし、患部の安静により筋力低下・可動域低下など、身体機能は低下しています。
アスレティックリハビリテーションなどで身体機能の改善・再発予防に努め、段階的に競技復帰を目指すことが大切であります。

スポーツ障害からの復帰

スポーツ障害はある競技に必要な競技動作を繰り返すことで生じますが、同じ練習を行うチームメイト全員にスポーツ障害が発生するわけではありません。
つまり、使い過ぎだけが原因ではなく、不良な競技動作や柔軟性低下・バランス不良・筋力不足などのコンディショニング不足がベースにあり、使い過ぎが加わることでスポーツ障害が発生しやすくなります。
復帰のプロセスは、運動量の調整、アスレティックリハビリテーションによる身体機能の改善、競技動作の改善、段階的競技復帰であります。

当院によく来院されるスポーツ外傷・障害の症例をエコー画像を交えて紹介させていただきます。

足関節捻挫

足関節捻挫は頻度が高いスポーツ外傷の1つであります。
早期の正確な評価、初期の的確な治療がなされない場合、足関節に不安定性を残し、捻挫を繰り返すようになります。
当院では常に靱帯損傷や骨折を疑い、超音波エコーによる画像観察を行います。

症状

内反捻挫では足関節の外側に、外反捻挫では内側に痛み、腫れ、発赤を伴います。
腫れは損傷した靱帯の出血や炎症により生じ、重傷例では内反捻挫でも内側が腫れることがあります。
痛みや腫れが強い場合、立位や歩行が困難となり、可動域も制限されます。
最も多い外側靱帯損傷では前距腓靱帯(ATFL)が損傷しますが、重傷例では踵腓靱帯も損傷し、不安定性が強くなります。

症例紹介

9歳男児、野球の練習中ベースを踏み外し受傷。
外顆(外くるぶし)周囲に腫脹、熱感あり。
皮下出血無し。
ATFL(前距腓靱帯)に圧痛。疼痛により正常歩行不可。

問診・徒手検査後に超音波エコーにて患部を観察してみるとATFLの損傷がハッキリと描出できました。

ここで小児の捻挫で注意をしなければいけないのは、骨端線離開です。
成長過程の骨には成長軟骨という部分が存在します。
この骨端線上に存在する成長軟骨を起点に骨が成長していきます。
小児の場合、靱帯よりも骨端線を損傷してしまい、骨の成長に影響を及ぼすことがあります。
従って、超音波エコーで観察する時に必ず成長軟骨部も観察します。
もし成長軟骨の損傷が疑われる場合は、速やかに整形外科を受診していただきます。

今回のケースでは成長軟骨の損傷は確認できませんでしたので、
超音波治療鍼治療を併用し、テーピング固定を施行しました。
数回で痛みが引いて治癒しましたが、再発防止のトレーニングを続ける様に指導を行いました。

オスグッド・シュラッター病

ランニング、ジャンプ、キック動作の多いスポーツで発生しやすく、特に成長期の膝痛の原因として発生頻度が高く当院で来院が最も多いスポーツ障害です。
大腿四頭筋の柔軟性が低下した状態での運動負荷により、膝蓋腱の牽引力により腱が付着する脛骨粗面で骨端線(成長線)の微小な剥離を起こすことで痛みが生じます。
運動量の調整と大腿四頭筋ストレッチを含めたアスレティックリハビリテーションにより改善することが多いですが、痛みが長引き再発する場合もあります。成長期が終了すると症状が軽減していくことが多いです。

症状

脛骨粗面に痛みの訴えや圧痛があり、時に腫脹や熱感があります。
初期の段階ではプレー後に痛みを感じますが、経過が長くなると患部の隆起を認め、プレーや日常生活でも痛みを感じる様になります。
成長期の男子に多く、特に身長の伸び始めや急激に伸びている時に発祥発祥しやすいです。
成長期は骨の伸びるスピードに筋肉や腱の伸びるスピードが追い付かず、腱の緊張は強くなります。
成長期において、腱の付着部である脛骨粗面は軟骨ですが、一生軟骨のままである関節軟骨とは異なり、成長とともに骨に置換されます。
骨に置換されていく過程で、オスグッド・シュラッター病の痛みも改善する傾向にありますが、剥離した軟骨の一部が小骨片として残存し、痛みを残すことがあります。

成長が終了していない段階では、無理な運動を行うことはなるべく控えたほうがいいです。
また、脛骨粗面の圧痛や、大腿四頭筋のタイトネスは、予防の観点から常にセルフチェックすることが望ましいです。
オスグッド・シュラッター病は、「成長しているから痛む成長痛」ではなく、運動量や身体の柔軟性や使い方が原因となるスポーツ障害であることを指導者や保護者の方には十分理解していただきたいです。

症例紹介

12歳男児、サッカー選手。
以前に整形外科でオスグッド・シュラッター病と診断。
数週間の安静後に競技復帰し暫くは症状が無くサッカーを続けていました。
ところが、新型コロナウィルス禍で活動が約2ヶ月程自粛になり、練習再開後から徐々に以前と同じ様な痛みが発生し、日常生活でも支障が出始めたので当院へ来院。超音波エコーによる画像観察を行うと、脛骨粗面の剥離がハッキリと確認できました。

今回のケースは、活動自粛で身体を動かしてなかったうえに、自宅でストレッチも行っていなかった為、大腿四頭筋のタイトネスが著明になり、更に活動開始後急激に動いたことにより再発したものと考えられます。

当院では超音波治療とテーピング、大腿四頭筋のストレッチを施行し、足のアライメントも評価し、下半身の使い方を指導しました。
運動も一時的に中止していただき、治療を継続し経過をふまえて、運動量を調節しながら競技復帰をしていただきました。
それと、練習後の大腿四頭筋のストレッチは痛みが無くなってからも常に行う様に指導させていただきました。

野球肘

野球肘とは野球で肘が痛くなった状態のことであり診断名ではありません。
また、成長期と成人では肘関節の構造が異なるため傷害の様相も異なります。
骨端線が開存している成長期には、最も弱くなっている骨端の成長軟骨に傷害が起こる。
肘の内側に生じる内側上顆障害(リトルリーグエルボー)が最も頻度が高い。
肘の外側に生じる上腕骨小頭離断性骨軟骨炎(OCD)は、経過によっては日常生活に悪影響を及ぼすことがあります。

成長期の野球肘の多くはリトルリーグエルボーとOCDです。
投球動作では、内側は牽引・圧迫の力、外側は圧迫の力がかかり、投球による過度なストレスにより発症するが、OCDについては外的要因のみでなく、血行障害説・遺伝性素因説・内分泌異常説など内的要因も報告されています。肘のストレスが少ない少年サッカー選手における検診でもOCDの発生が報告されていることや、OCDを罹患した成長期の選手で、有意に受動喫煙率が高いという報告もあることから、現時点ではOCDに関して内的要素と外的要素のどちらもあることを理解しておくことが必要であります。

症状

内側障害は投球の加速期に痛みを認め、多くは徐々に痛みが出現します。
「この一球で痛くなった」という明らかな受傷機転がある場合は裂離骨折の可能性があります。
痛みが強く、可動域制限が出ることもあります。
基本的に保存療法が行われ、小骨片が残存しても痛みがなく、投球可能な場合が多いですが、原則投球中止とし、痛みの程度などに応じて投球中止期間を設定します。
1〜2週間で済むこともああれば3ヶ月を要することもあります。
投球中止後も、痛みが出なければランニング、バッティング、ノックの捕球は許可します。
また、不十分な体幹筋力、姿勢不良、下肢や肩甲胸郭の柔軟性低下、肩甲骨の支持性低下などの身体機能に問題があることが多いため、体幹・骨盤の立位アライメントの修正や肩甲胸郭機能の改善などのリハビリテーションを行い、投球時の内側部への負担を減らすことが大切であります。

OCDの痛む部位は外側で、初期には痛みがないのが特徴です。
痛みが出た時は進行しており、不可逆的な可動域制限を来すケースもあります。
関節の破壊と変形が進むと手術でも機能回復は得られません。
OCDは静かに発症し進行性に悪化する予後不良の障害であり、早期発見と早期の治療開始が大切であります。
治療の中心は保存療法であり、投球・バッティングの中止などが徹底して行われます。
投球中止期間は画像所見で判断され、3ヶ月の時もあれば長い場合2年間中止になるケースもあります。
保存療法で改善がない場合、手術が考慮されます。

1次予防として、投球における肘の外反ストレスを減らすため、肩甲胸郭や股関節などの柔軟性を含めた、日々のストレッチが障害予防にとって重要であります。
2次予防として、野球肘検診に参加し異常がないかを定期的にチェックすることが重要です。
当院では、野球に関わらず、投擲動作を伴うスポーツ選手が来院された際には、負傷部位の場所に関わらず、超音波エコーによる肘関節の画像観察を行います。
特にOCDを疑う場合には、速やかに専門医を紹介し受診していただきます。

症例紹介

20歳大学生、外野手。
右肩の投球時痛を訴えて来院。
肩周囲に異常所見は特に無し。
時折、右肘の内側が痛くなるとのことなので、触診をしてみると前腕の屈筋群のタイトネスと圧痛を認めました。
超音波エコーで画像観察をしてみると、おそらく小学生の頃に発症したであろう内惻々副靱帯前斜走繊維(AOL)の牽引力による内側上顆の裂離骨折痕を認めました。
新型コロナウィルス禍で長期活動自粛から練習が始まり、前腕屈筋群がタイトネスになり、肘を気にしながら遠投を繰り返すことにより、投球動作が崩れ方周囲に負担がかかり痛みが出たと考えられます。
肩・肘共に超音波治療鍼治療、それとストレッチを施行し、疼痛部位にはソマニクスを貼りました。
前腕屈筋群のタイトネスが解消されると共に投球時痛も消失しました。
前腕と肩周囲のストレッチも今後セルフケアできるように指導させていただきました。

肉離れ

ダッシュやジャンプの時にふとももやふくらはぎに治療内容
肉離れとは、スポーツ活動などで筋肉が伸びた状態で逆に縮んだ際に、筋肉に損傷を来すものであり、筋肉と腱の移行部や腱の部分での損傷(アキレス腱断裂など)も含まれます。
受傷時、筋肉が離れたように感じることから肉離れと呼ばれます。
打撲など直接の外力によって生じるものは筋挫傷と呼ばれ、肉離れとは異なります。
肉離れはあらゆる筋肉に、またあらゆるスポーツで発生しますが、スポーツの種目によって肉離れを起しやすい部位に特徴があります。
陸上競技ではハムストリング、特に大腿二頭筋の肉離れが最も多く、ダッシュやランニング中にハムストリングが遠心性収縮を起して生じると考えられています。
サッカーではハムストリングのほかに、キック動作に関係する大腿四頭筋や骨盤周囲の受傷、ラグビーでは下腿三頭筋の受傷も多いです。
一方、柔道やレスリングなどの格闘技では大胸筋などが肉離れを起すこともあります。
また野球、テニス・体操などでは腹筋群の肉離れも見られます。

症状・処置

肉離れによる痛みは、患部の筋肉をのばした時のストレッチ痛、患部を押した時の痛み、力を入れた時の痛みです。
肉離れでは患部に外見上の変化がみられます。
腫れやへこみ、また内出血を起している場合には青紫色になる症状が見られます。
肉離れを疑うケガを発症した場合は、直ちに応急処置を行います。
特に内出血の拡大を防ぐ為に、受傷直後のアイシングと伸縮性包帯等による圧迫が重要となります。
出血が拡大することで患部以外にも血腫が増えます。
すると、血液が体内に吸収されるのに時間がかかるため、結果的に治療期間が長引く原因となります。
ただし、過剰なアイシングには注意が必要です。
血液には血小板という組織を修復する作用を持つ細胞が含まれています。患部を冷やし過ぎると血流が滞り、損傷した部分に血小板が不足します。
そのため、一定間隔でアイシングを中断して患部に血流を戻すことも重要です。

症例紹介

16歳高校生、短距離選手。
部活で短距離走の練習中、スタートダッシュ直後に左太もも前面に痛みがはしり、走ることができなくなる。
受傷から数時間後に当院に来院される。
太もも前面中間部に圧痛とへこみを認め、患部は痛みで伸ばすことはできませんでした。
以上の所見から、大腿四頭筋の前面部を走行する大腿直筋の肉離れと判断。
超音波エコーで画像観察を行うと、大腿直筋の一部の筋繊維が乱れ損傷部がハッキリと確認できました。
患部に超音波治療鍼治療を施行し、テーピング処置の上から弾性包帯で圧迫をしました。
1週間は治療のみ、2週目より少し負荷をかけはじめ、約4週間で競技復帰に至りました。
肉離れは再発する可能性が高いのでセルフケアもしっかりと行う様に指導させていただきました。

骨折

骨折は、打撲などで直接加わる直達外力や、間接的に加わる捻りの力などの介達外力によって生じます。
身体のあらゆる骨に骨折は生じますが、外力の大きさや方向、骨の強度により、骨折の形態や転位による変形は異なります。
骨折の主な症状は、骨折部の疼痛・圧痛・腫脹・変形や異常可動性、関節可動域制限などの機能障害であります。
骨は自然治癒力を持っているので、骨折の治療の基本は保存療法ですが、転位が大きな場合は手術が必要となります。

骨の変形や転位が少なく、安定している骨折の場合、保存療法が第一選択であり、ギプスやシーネ、装具などで骨折部を固定し、自然に治癒過程が進むのを待ちます。
荷重部である足の骨折では松葉杖を用いて免荷を行います。
しかし、むやみに長期間固定すると、骨萎縮や関節拘縮が進行するため、固定は骨癒合が得られるまでの適切な期間とし、リハビリテーションで機能改善を図る必要があります。

代表的な骨折

「肋骨骨折」は、コンタクトスポーツなどで直達外力により発生し、呼吸時の痛みを生じる。
「肋骨疲労骨折」は、ゴルフでは非利き手側の第5・6肋骨で起こりやすい。
特にゴルフを始めたばかりの頃の初心者やゴルフ歴の浅いプレーヤーに多く、定まっていないフォームや過度の練習で体幹の回旋動作の繰り返しにより、肩甲骨と肋骨をつなぐ前鋸筋の付着部に過度な負荷が加わることが原因と考えられます。
最初はレントゲン検査で骨折が判明しないこともありますが、時間が経過したり、超音波エコーによる観察で骨折が判明する場合もあります。

「橈骨遠位端骨折」は、手をついて転倒した際に受傷することが多く、スポーツのみでなく高齢者の転倒でも頻度が高く、当院への来院頻度が最も多い骨折です。
転位がある場合は徒手整復を試みるが、整復後も不安定な骨折や関節内に骨折線が及び関節面がずれている場合、手術が選択肢となります。

「中手骨骨折」は別名「ボクサー骨折」とも呼ばれ、ボクシングや格闘技のパンチの衝撃で手の甲に起きる骨折です。素人のケンカやオープンブロー気味によるパンチでは第5中手骨、熟練したハードパンチャーのボクサーの場合ですと、第3・4中手骨が骨折することが多いです。

「足関節骨折」は、足関節を捻ることによる介達外力で起こることが多いです。
受傷原因が足関節捻挫の足関節外側靱帯損傷と同じため、骨折も併発している場合も多いため、注意が必要です。

症例紹介

12歳中学生。
スケボーの練習中に転倒した際に左手を地面について受傷。翌日当院へ来院。
左手首上に疼痛・限局性圧痛・腫脹・熱感が著明。
超音波エコーによる画像観察を行うと、骨折線を確認。
成長軟骨には影響なし。押圧による徒手整復とギプスシーネ固定で応急処置を施行し、医科へ紹介。
医師の診察の結果、橈骨遠位端骨折の診断。
医師の同意を得て、当院での治療開始となりました。
治療は「超音波骨折治療器 オステオトロンV」を骨折部に毎日照射し骨の形成を促進しました。
加療後約4週間で固定も外し、運動療法を開始し手指のむくみや関節拘縮も残存しなかったので、45日間で治療を終了しました。

テニス肘(上腕骨外側上顆炎)

上腕骨外側上顆炎とは、短橈側手根伸筋腱(ECRB)を中心とした手関節の伸筋群に慢性的に生じる筋腱付着部障害であります。
手関節背屈に働く伸筋群の起始部(肘の外側の骨)に炎症や微小断裂、変性が出現します。
繰り返しの手関節背屈により伸筋群が牽引されて上腕骨外側上顆(肘の外側の骨)に負荷が蓄積して障害が生じるため、使い過ぎを避けることが予防となります。
テニス選手のみに発生するわけではなく、多くは日常生活や仕事などで手関節背屈を要する作業(PCのマウスを使用等)を繰り返し行うことで発生します。
また、肩甲胸郭機能との関係も深く、姿勢を含めた肩甲骨や胸郭周囲の機能改善が予防になります。

症状

上腕骨外側上顆炎の症状は、上腕骨外側上顆(肘の外側の骨)を押さえた時の圧痛、物を持ち上げる瞬間、物をねじる瞬間の肘痛(外側)であります。
タオル絞りなどの動作や、テニスのバックハンドでも痛みが出現します。
炎症が強くなると安静時にも痛みが生じます。
中指を伸展させて抵抗を加えることで痛みを誘発する「Middle finger test」が陽性となります。
超音波エコーによる画像観察では、短橈側手根伸筋(ECRB)の肥厚や断裂像が確認でき、ドップラーモードではECRBの血流増加から炎症の有無が確認できます。

症例紹介

52歳男性。
毎週2回テニスの練習を行う。
3週間前からバックハンド時に右上腕骨外側上顆(肘の外側の骨)に痛みを感じるようになり来院。
触診にてECRB付着部の圧痛、Middle finger test(+)を認めました。そ
の後に超音波エコーにて画像観察を行うと、総指伸筋腱(EDC)とECRB共に健側の左と比べて肥厚し、付着部付近での変性を認めました。
治療は超音波治療鍼治療、手関節背屈群のストレッチ、テーピング処置を施行しました。
患部の肘だけでなく、肩甲骨周囲の硬さもあり、使い方の不良にも原因があると考えられましたので、肩甲胸郭機能を含めた全身の機能改善も行いました。
そして、右肘の安静と全身のストレッチ、日常生活での過ごしかたを指導させてもらいました。
継続加療後は、約3週間で痛みが取れてきたので、徐々に右肘への負荷をかけていき、初来院から約6週間で競技復帰に至りました。

シーバー病

成長期の子どもの弱いかかとに、繰り返しの運動でアキレス腱と足底筋膜による牽引力が、持続的に加わることで炎症を起し、足のかかとに痛みや腫れが出ます。
特に10歳前後のサッカー、野球をされている男児に多くみられますが、様々なスポーツで起こりうるスポーツ障害です。
主な原因としては、
 ※ アキレス腱などの下腿部の筋肉と足底筋膜が硬くなっている。
 ※ 急に運動を始めたり急に運動量が増える。
 ※ 悪い姿勢やフォーム。
などがあげられます。
特に扁平足や足のアライメント異常がある場合は、悪い姿勢や間違ったフォームでスポーツを行うことで発症しやすくなります。

症例紹介

11歳小学生、サッカー選手。
1ヶ月程前から練習後に右かかとに痛みが出る。整形外科を受診しシーバー病と診断される。
安静を指示され、2週間練習を休むと痛みが消失したため、練習を再開するも再びかかとの痛みが出現。
今回は練習中にも痛みが出だして、痛みが増悪したため当院へ来院。
触診でかかとのやや内側に圧痛を認めました。

次に下半身を中心に筋肉の硬さを評価してみると、大腿四頭筋と下腿三頭筋のタイトネスが著明でした。その影響で身体の重心のバランスも悪くなっていました。

そして超音波エコーで画像観察を行うと、患部の音響陰影を認め、健側の左と比べて、患側である右のアキレス腱が肥厚していました。

治療は超音波治療とストレッチ、テーピングを施行しました。
自宅でも継続的に下半身のストレッチをする必要があるので、保護者の方に指導させていただきました。
約1ヶ月の安静と治療を継続し、下半身への負荷も少しづつかけていき、来院から50日で競技復帰に至りました。

今回のケースの様に中途半端安静や治療では再発を繰り返し、長期的な運動制限を余儀なくされるケースも少なくありません。
身体能力の低下や、モチベーション低下など精神的な影響も及ぼす可能性もあります。
お子さんが楽しく長くスポーツを続けられる様に、保護者や指導者の方々には、症状の状態を十分に理解していただきたいです。

シンスプリント

シンスプリントは陸上競技の長距離選手や繰り返しジャンプを行うスポーツ選手に多く、下腿(スネ)内側の痛みを主訴とするスポーツ障害です。
運動量のみならず、運動する地面の状態、運動時のシューズなど多くの因子が発生要因となります。
脛骨内側の骨膜炎、脛骨骨髄浮腫、脛骨疲労骨折を含めてMTSS(Medial Tibial Stress Syndrome)とも呼ばれます。
脛骨の疲労骨折に至るとなかなか治癒が得られず、手術に至るケースもあるため、早期の的確な評価と、安静のみでない治療が必要です。

足関節の回内運動によるヒラメ筋・後脛骨筋・長指屈筋の牽引力が筋膜や骨膜に炎症を引き起こすことが要因と考えられています。
過度の運動、クッション性の少ないシューズ着用、足の縦アーチ低下(扁平足)などが発生要因となります。
クッション性の高いインソールや足部回内を制御するインソール、段階的なランニングプログラムが予防に有用です。

症状

ランニングやダッシュ、ジャンプ時に、脛骨(スネ)内側に痛みが生じます。
通常、一度の外力でなく使い過ぎによって生じます。運動中のみならず、運動前後に痛みが悪化する場合や、両下腿に症状が出る場合もあります。
身体所見では、脛骨内側縁の圧痛や、同じ骨の異なる部位を叩いた時に響くような痛みがみられます。
脛骨内側縁の圧痛は症状が強いほど範囲が近位(ヒザ寄り)に広がります。
誘因となる動作を控えることで症状が改善する場合が多いですが、重傷例になると疲労骨折に移行する場合もあり、この場合介達通が強く出るようになります。
しかし、症状のみで疲労骨折の有無を判別することは困難であるため、MRI検査が有用であります。

シンスプリントの多くは保存療法で改善が得られますが、長引く場合もあります。
また、脛骨前方の疲労骨折は完全骨折に移行する可能性もあり、その場合治癒が得られにくいため、手術も選択肢となります。
保存療法では、まずはランニングやジャンプを休止します。
また、立位や歩行でも痛みが出るような場合は松葉杖での免荷が必要となり、その期間はプールやエアロバイクでの心肺機能維持や、患部以外の筋力維持に努めます。
後足部の回内が強い場合、靴のかかとの内側がすり減る傾向にあり、インソールによるアーチサポートも有効です。
競技復帰後の再発予防には、シンスプリントの原因となった身体の使い方、アライメントなどの原因を精査し、問題となっている身体的要因にリハビリでアプローチします。
痛みが減少し、片足ジャンプを痛みなく行うことができれば、軽いジョギングを短い距離から開始し、徐々に距離をのばしつつランニングへ移行させ、全力ダッシュへと負荷を増やしていきます。
また、シンスプリントの外的要因としてシューズのタイプや運動場サーフェイスも関連しています。
ランニングメニューを行う際は、ランニングシューズで、また芝のグラウンドがあれば可能な限り芝の上を走るように指導をします。
コンクリート・アスファルト上を走ることは避けるのが望ましいです。

症例紹介

脛骨骨膜の肥厚と炎症による血流反応

16歳高校生、陸上長距離選手。
1ヶ月ほど前から脛骨(スネ)の内側を押さえると圧痛を感じ、練習後に疼痛を感じるようになり当院に来院。
今も我慢しながら部活の練習メニューは通常通りこなしている。
触診で患部を捜してみると脛骨内側中央約3cmの範囲で圧痛(+)下半身の身体機能を評価してみると、大腿四頭筋・ハムストリング・下腿部全てがタイトネス著明でした。
足底の縦アーチ低下(扁平足)で後足部が回内位。超音波エコー(リンク先)による画像観察を行うと、脛骨骨膜の肥厚とBモード撮影時には炎症による血流反応を認めました。

治療は超音波治療鍼治療を施行。下半身のストレッチを指導しながら行い、患部にソマニクス(リンク先)を貼付しました。ランニングと下半身へ負荷のかかるトレーニングを休止するように指示。自宅でのストレッチとセルフケアも指導指示し、1週間に2回程度通院していただくことになりました。予定では約90日での完全競技復帰を目指して、治療とトレーニング計画を立案しました。

治療内容

骨折、脱臼、打撲、捻挫、挫傷、肩腰の痛み、交通事故や労働災害 …

交通事故治療
交通事故治療

事故の大小に関わらず、最適な治療や保険対応、弁護士などのご相談 …

鍼灸について

鍼(はり)や灸(きゅう)を用いて 人間が持つ「自然治癒力」を高め…

小児はり

乳幼児期に多い、キーキー声、夜泣き、食欲不振、下痢、乳吐きなど…

訪問(往診)マッサージ

寝たきり・歩行困難・半身麻痺など通院困難な方のために …

スポーツ外傷

スポーツ選手のケガ、スポーツ外傷の治療も行なっています…

医療機器

当院では、長年プロスポーツ選手やオリンピック選手のケガの治療に…

料金案内
料金案内

てらい整骨院・鍼灸院の施術メニュー・料金のご案内です。…